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星野源はなぜ売れたのか①

星野源はどうして売れたのか?

わたしは少し前まで、星野源さんのことが大好きだった。過去形で書いているのは、今では当時ほどの熱はなくなってしまったからだけど、今でもテレビで見かけたり新曲を発売してメディアで紹介されていると「お!」と思って見ている。

星野源さんのことは、SAKEROCKのころから知っていた。ソロ活動をしていて細野晴臣さんや奥田民生さんらと交友があることなんかは知っていたけど、そのころは「くせのうた」いいよね〜くらいだった気がする。

それから彼は病気になって活動を休止し、武道館ライブで復活したころ。2013年に公開された園子温監督の映画「地獄でなぜ悪い」を見た。渋谷のわりと狭い映画館に、高校の後輩とデートで見に行った。見終えたわたしの第一声は「映画館でこんなに声を出して笑ったのは初めて」。かなりの衝撃があって、今でもすきな映画TOP3に食い込む。ここでちゃんと星野源のことを「すきだ」と思った。

 

それからは彼の音楽、執筆物、映画、過去のドラマなどすべてをチェックした。大阪まで、大人の☆新感線ラストフラワーズを見に行った。音楽でとくに心を打たれたのが、ちゃんと聞いた「エピソード」というアルバムに収録されている「くだらないの中に」と「布団」。

「首筋の匂いがパンのよう」むかし付き合っていた高身長の彼は、首元が焼きたてのパンのような匂いがしていた。それを嗅ぐのが大好きだった。首元のパンの匂いを歌っていることに、言いようのない感動が溢れて、妙に親近感を持った。

「いってらっしゃいが今日も言えなかったな 車にはねられたらどうしよう」この感覚も、わたしはよく抱いたことがあった。こんなことしてしまって、二度と帰ってこなかったらどうする? 「おはよう」が今日はちゃんと言えなかったからその分「おかえりなさい」は2回分言おう。それでなんとなく埋め合わせられる自分ルールだった。

星野源さんのことを語ると、”思っている”以上に”思っている”ことが多かったので、この辺で割愛します。

 

古参ぶるつもりはないし今でも魅力的で天才的な人だと思っているけど、2015年のSUNがヒットして紅白歌合戦に登場してからはなんだか一線を引いてしまった。というのは大きくなったからというより、星野源さん以外にもそのころすてきな音楽にたくさん出会ったので、シフトチェンジしていったという感覚。彼は病気を経て、過去のような死やネガティブな感情を歌う暗い曲を封印して、CRAZYCRAZYやSUNや恋などのポップスを歌うようになった。カクバリズムからアミューズへ移籍して、SAKEROCKを解散し、二階堂ふみと熱愛報道が流れた。街ゆく女の子に好きな芸能人を聞けば「星野源」と答える時代。すごい。

 

ここで考えたいと思ったのは、なぜ星野源は売れたのか?ということ。マルチな才能を持つ天才だとか、塩顔イケメンなのに下ネタばっかりいうギャップとかいろいろ言われているけど、どうしてここまで注目されるようになったのか考えてみたい。

 

1 縦と横のつながり

わたしが知っている限りでは、細野晴臣奥田民生ととても仲がいいし、サカナクション山口一郎、宮藤官九郎松尾スズキ笑福亭鶴瓶長岡亮介などなど(順番が変だけど)業界の縦と横のつながりがとても強いと思う。周りの人が応援したいと思うような人なんだと思うし、同性からも人気があるのは大きな後ろ盾なんだと思う。

 

2 とっつきやすさ、親しみやすさ

星野源さんはいわゆるイケメン枠ではないので、好きになる敷居みたいなものが低い。好きでいてもいいよね? と思わせてくれる。話すことも気さくだし、大物感もない。歌う曲も明るいポップスでポジティブだし、超売れ線ではないから入って行きやすい。とにかく「好きになりやすい」要素がたくさん詰まっている。ヒラマサさんの「むずキュン」もまさにこれでしょう。

 

3 過去の意外性

星野源を紹介するときにだいたい出てくるのが、くも膜下出血の話とむかしの心の病気のはなし。苦労人としてがんばってきた過去がファンの心をつかむのだろうか。二面性があるところはたしかに興味をひく。

 

この記事を書き始めたとき、星野源はなぜ売れたのか?をもっと解説的に書きたいとイメージしていたのに、結局はわたしがどれだけ好きだったのかを整理するための記事になってしまった。。それで分かったのは、やっぱり星野源さんのことが好きだということと、魅力的な人だな!ということでした。わたしは役者をやっている方も大好きだから、また大人計画の舞台に立ってほしい。

 

星野源/知らない

 

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