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不気味美しいSFホラー/エヴォリューション

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画の美しさと不気味なトレイラーで気になっていた『エヴォリューション』を鑑賞。

劇場公開は終わってしまったけれど、1月からアップリンククラウドで配信されています。

 

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冒頭から、ここにある世界があたかも当たり前のように描かれているので、その島に大人の男性がいないことや、島の少年たちがこぞって謎の医療行為を受けていることなど、違和感に気付くと一気に恐怖が増していく。

少年という純粋な視点を通して、得体の知れない不気味な何かを感じさせる。島のこと、ここで何が起こっているのかもよく分からない。それは見ている観客も、そしてこの島で暮らす少年も同じ。「よく分からないまま不気味に進んでいく」感覚。

よく分からないがゆえに、一度見ただけでは見落としがちな部分も多かった(全体的に映が暗いし)。

 

島の女性も病院の看護婦も、みな一同にして無表情で冷徹。違和感を持った少年が、”秘密”を見にいくと、女性たちは夜中の海辺で体をすり合わせ艶めかしく愛でている(性行為なのだろう)。

「母親の言うことを聞いて」「お母さんじゃない」と言っているように、島の女性たちは母親でも、おそらく人間でもない。背中には吸盤がいくつもあり、それを隠すためか泳ぐときも薄いワンピースを着用している。女性たちが何者なのかは明言されないが。生殖をするために、少年たちを入院させ身体を利用し、用が済んだら海に捨てている。冒頭でニコルがみつけた少年の死体はそれだったのだろう。そのため、大人の男性は存在しない。

食事として与えられているミミズ入りの泥のような、いかにも不味そうなやばそうな食事も気になる。ニコルが描いた絵に、海辺にはいない動物や乗り物や観覧車が出てきたのも気がかり。

ある程度の前情報を入れてから見るのがよい作品という気がしました。

思っていたよりもグロいシーンが多く、直視できないところもありました。

 

そこはユートピアか、ディストピアか。/映画『エヴォリューション』予告編(short) - YouTube

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