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サマー・シンフォニー

DeNAのキュレーションサイトwelqが大炎上した。これは他人事ではない。わたしはwelqに一切関与はしていないけど、これとほぼ同等のメディアに同等の記事を提供してきているから。

ナタリーの大山さんも言っていたけど、DeNAが運用しているwelq以外のキュレーションメディアも含め、すべて良いと思わないし利用したこともないししたくもない。ほぼタダみたいな安い原稿料で素人がつくった記事だから、文章も雑で読めたもんじゃないし、炎上している通り信憑性が一切ない。

今日のお昼休憩中この件について気になったので、女子ならみんな大好きMERYを見てみた。そこで「三軒茶屋 飲み屋」を検索してみる。「三茶でディープなおすすめ飲み屋♪」てな感じの記事がいくつか出てきた。だけどそこに載っているお店も、個人的にはやっぱり”おすすめ”するには値しないようなところばかりの気がした。本当に三茶に足を運んで飲み歩いたわけでもないだろうし、三茶を知らないやつが書いた記事なんだろう。ネットをパトロールして引っかかったページから引用しているだけ。つまり、ゴミ同然。

病気やヘルスケアに関することだけじゃなく、こういう美味しいお店やファッションやトレンドなんかの情報も、どこかの誰かがネットにあがっていたものをツギハギのようにしてつくっただけ。でもこれが「キュレーション」なわけ。大炎上はしているけど、実際は広告なわけでもないし、症状や改善方法をてきとうにネットに載せたところで法に触れるわけでもない。

やっぱりネットは”情報の墓場”だと思う。SEOで順位をあげるために、キーワードをフォローするだけのクソみたいな文章が溢れかえっている。それを正しい情報として受け取るユーザーに、わたしたちライターは胸を張れるのか? エンドユーザーを欺いてまでクライアントの要望を通すという仕事。こんな仕事じゃ、胸を張って自分の仕事に誇りを持てない。

もちろん仕事には相手がいて、その相手(クライアント)の要望に叶うものを提供できるのがプロ。だけどクライアントは、その先のエンドユーザーのためを思って記事を掲載してるんじゃないの? つまり、わたしたちライターだってクライアントだって、向いてるべきなのはgoogleクローラーではなく、エンドユーザーなんじゃないの?

そんな当たり前のことができないのは、ネットの拡大や情報化社会や技術の多様化が広がっている世界だからなのか、それをビジネスにできる社会なのか。インターネットの仕事をしているけど、インターネットに溢れる情報には何も求めないし信じない。

 

曽我部恵一/サマー・シンフォニー

 

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